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今回は、木曽支部より木曽土建工業株式会社の総務部 澤田恵子さんと、土木部 加藤奈々さんのお二人にお話を伺いました。お二人とも、現場見学会に毎回参加していただき 協力していただいています。
では、澤田さんからお願いします。

総務部 澤田恵子さん 土木部 加藤奈々さん

--入社のきっかけ 動機については?girl4

若い頃、現在の勤務先に2年程お世話になっており、出産を機に退職をして、10年間子育てに専念の後、社会復帰に選んだ職種は、子育て中に趣味で調理師免許を取得したこともあり、地元の小中学校の給食センターでした。そちらで嘱託職員としてお世話になっておりましたところ、7年前にありがたいことに声をかけていただき、現在に至ります。

--今までの経験で一番大変だったことはどんなことですか?

一言でいうならIT化への対応ですね。実に15年以上のブランクがあったので、新人同様でしたし、パソコンもろくに使えないおばちゃんの入社に、周りの皆さんには、本当にご迷惑をお掛けしてしまいました。今、考えても本当に情けなく、申し訳ない気持ちで一杯でいます。
一度、一線を離れ、復帰する事の難しさを痛感しております。

--今までの経験で、一番嬉しかったことはどんなことですか

まだまだ修行の身で、未だに、会社に貢献できているという喜びを、感じることができないまま、時間ばかりが過ぎてしまっています。早く喜びや達成感を味わうことができるようにならなければ・・・という気持ちではいるのですが・・・。
昨年、資格取得に挑戦をし、第一種衛生管理者試験に何とか、合格することができました。
嬉しかった事と言えばそれくらいでしょうか・・・。

--実際、家庭生活と建設業との両立について、何か苦心している点や不安がありますか?girl5

現在、子供たちは進学の為、親元を離れ生活をしていますが、再就職をした7年前は、まだ小中学生でした。学校行事をはじめ、部活、習い事の試合等は土曜日に計画をされている事が多く、参加や応援をあきらめた行事もあり、少し残念に思うこともありました。

--女性技術者について、どう思いますか?

一昨年の現場見学会で初めて、第一線で活躍をしている女性技術者の方とご一緒させていただき、想像以上に大勢いらっしゃる事に驚きましたし、皆さんとても前向きで、プライドを持って取り組む姿が素晴らしいと思いました。

--毎回参加している、現場見学会についての感想を聞かせてください。

女性部会の皆さんには仕事と家庭生活の両立で多忙な中、女性部会の活動にも取り組んでいただき有難く、また大変申し訳なく感じています。
実際に、女性が活躍をされている現場を見学することができ、頼もしく感じましたし、女性目線での話を聞くことができ参考になりました。
昨年、女性部会が長野県男女共同参画推進県民会議表彰を受賞され、日頃の活動を認めていただいた事とさらなる飛躍を期待されての事と思います。
女性のための環境整備も大切ですが、男性と女性の両方にメリットのある職場づくりへの取り組みや情報発信ができたら素晴らしいと思います。

--澤田さん 経験に基づき、いろいろお話いただきありがとうございました。家庭生活と建設業の両立の件で、私も共感するところがあり、考えさせられました。

次に、加藤さんにお話を伺います。

--入社のきっかけ動機についてgirl6

事務職で、仕事を探しているときに、知人から紹介していただき、入社しました。

--今までで一番苦労したことはどんな事?

入社当初はわからないことばかりで、全てが大変でした。
専門用語も分からず、調べたり教えてもらったりの毎日でした。
特に、建設業の事務職ならでは(なのかな?)の仕事である工事看板作成では、最初は時間がかかったり、文字の配置が見にくかったりなどで現場の方にはご迷惑をかけたと思います。
ですが、慣れてくると自分なりに、見やすくするにはどうしたら良いか考えながら作ることができ、今では楽しみながら作成しています。

--嬉しかった事はどんなこと?

どの業種、職種にも言えることだと思いますが、感謝の言葉を言われた時です。
いつまでにやってほしいと期日が指定された仕事でも、出来るだけ早くやるよう心がけています。「ありがとう」「助かった」などと言っていただけたときは、とても嬉しいです。

--家庭生活と建設業の両立について希望等ありますか?

私はまだ独身ということもあるせいか、特に不満などはありません。
将来、結婚し家庭が出来たとき、何か思うことが出てくるかも。笑

--女性技術者についてどう思いますか?girl3

普段、女性技術者の方を見る機会がないので、初めて現場見学会に参加した時は、「こんなに女性技術者がいるんだ!」と驚きました。
現場見学会に行くまでは建設の仕事と言えば男性と思っていましたが、そんな事は無く、男性の中で元気に明るく仕事をしている女性の姿はとてもかっこよかったです。
建設と言えば男性と思っている人がまだまだ世の中に多いと思うので、そんなイメージもこの女性部会を通じ、変えていけたらいいな、と思っています。

--加藤さん 有難うございます。
いつも看板作成等、男性技術員を支え、これからの活躍が期待されます。

次回も、現場見学会の参加をお願いし、インタビューを終えました。
最後に、忙しい中、貴重な時間を頂き木曽土建工業株式会社様 ありがとうございました。

“ちょっと一言”
木曽支部内に女性技術者が見当たらないので、私事ですが失敗談を・・・・・

職務経験だけは同じ職場で30年程になりますが、振り返るといろいろありました。

反省すべきこと多々ありで、先日も、息子や娘に「おかあさんは俺たちが小学生の頃、学校の行事(水泳大会 マラソン大会)に来なかったな。」

「おかあさんは私が保育園の時、園が休みなのに、強引に誰もいない園において、そのまま仕事に行ったよね。私は泣きながら2.5キロの道を一人で歩いて帰ったよ。鬼だと思ったよ。」と言われてしまいました。なんという母親でしょう。

前日の園からのお便りを見る余裕もなく、仕事に熱中するあまり、職場の上司に休みを言えなかったのだと思うのです。

どんな職種でも同じだと思うのですが、“仕事の代わりの人はいるが、母親の代わりはいないよ”その通りだと思います。

女性技術者の重要性を重視し、理解力のある職場が増えつつありますが、家庭と仕事の両立を一番に考えてほしいと思うのです。
この様な事を踏まえながらの女性部会の活動が、意義のある大切なものだと思います。
こんな活動に参加でき、若い人たちにパワーをもらい、もう少し頑張ろうかな。

              インタビュア 木曽支部 木曽土建工業(株) 笹川 里美