~長野県豪雪地帯へ移住し、建設業へ就職~

建設業界で働く女性に聞いてみたいあんな事やこんなことを今回からはアンケート方式で聞いてみることになりました。建設関係で働くことになったきっかけや、仕事の楽しさ、やりがいや苦労など、実際に働く女性の生の声をお届けします。第1回目の今回は、大町市の床止補修工事で知り合ったこの方に聞いてみました。

白馬小谷生コン(株)で働く石脇 惠津子さん

会社名:白馬小谷生コン(株)
所属部署:技術課/技術係
お名前:石脇 惠津子さん
建設業での経験年数:ひ・み・つ

建設業に入職したきっかけ

長野県の豪雪地域に移住を決める際に、除雪オペレーターになれば地域貢献できると思い、中型運転免許の限定解除(大型を取得するには時間がなかったため断念)、大型特殊免許、建設機械車両免許を取得しました。
しかし、免許があっても3年の実務経験がないと除雪オペレーターにはなれないため、まず生コン車に乗って経験を積み除雪オペレーターを目指しました。
いざ運転業務が始まると、なかなか大変で・・・。
・現場の手前からバックで現場に入るのに時間がかかる
・車両の高さの確認を怠り、電線ギリギリで現場に入る
・道を知らないため、他の運転手の助けが必要
・車両についた生コンをきれいに洗い落とすことができない
など
除雪オペレーターは、高度な運転技術が求められるのに、生コン車の運転で悪戦苦闘しているようでは、除雪オペレーターは無理だろうと諦めていたところに、工場次長から「試験室の仕事をやってみないか?」と言われ、自分にできるものなのか、不安に思いながら試験室に入ることにしました。

現在の業務内容

生コンクリート製品の品質管理、原材料管理及び、検査

この仕事で一番うれしかったこと

運転手の時に現場でお会いしたポンプ屋さんが、現場試験している私に気づいて、「運転手じゃなくて試験室に女性がいるってすごいよ!ぜひパイオニアになってね!」と応援してくださったことが本当に嬉しかったです。

今、不安に思っていること

現場試験で一番大変なのが、砂防工事の土木現場です。土木用の生コンは固くて重いため、生コンを一輪車で試験場所に運ぶことだけでも大変です。過去何回かひっくり返してしまい、現場の皆さんに助けていただいたこともありました。生コンの現場試験は、素早く試験結果を報告しなければならないのに、いつも現場監督さんに待ってもらっています。男性と違って力がないので、最善の試験ができないことが悔しいです。

これからやりたいこと

コンクリート技士の資格を取得して、現場で生コンについての質問をされても、正しい返答ができるようになりたいです。

株式会社 相模組 倉科里絵