~コンクリート業界から土木現場へ 子育ても頑張る県土木職員~

長野県佐久建設事務所 整備課で働く、小池 知美さんにお話をお聞きしました。

長野県佐久建設事務所職員

写真は佐久建設事務所の土木女子メンバーです。(左から:整備課 岡部朋子さん、小池、整備課 田中悠希さん)

組織名:長野県佐久建設事務所
所属部署:整備課
お名前:小池 知美(こいけ ともみ)
建設業での経験年数:5年

建設業に入職したきっかけ

建設関係の仕事をしていた両親の影響で土木に興味を持ち、地元の高専の土木工学科に進学しました。高専で勉強するうちにコンクリート工学が好きになり、それから大学院まで土木工学を専攻してコンクリートの研究をしていました。
コンクリートつながりで、最初の就職先はセメント会社でした。その後、縁あって長野県在住の方と結婚し、転職の選択肢として「せっかくなら土木に関係する仕事を・・・」と考え、今の仕事を選びました。
入庁後、2人の子どもができましたが、公務員は子育て支援がしっかりしているので、育児休業等を取得し無事に復職することが出来ました。復職して1年経ちましたが、忙しい日々ですが仕事も家庭も両立できていると思います。

現在の業務内容

長野県建設部の現地機関である佐久建設事務所で、整備課の土木技術職員として公共工事の発注や監督業務に携わっています。積算や工事書類の確認などの事務所作業が多いですが、現場監督業務や地元関係機関との協議などで現場に行くこともあります。

現場立会い風景

現場立会い風景

この仕事で一番うれしかったこと

現場ができあがったとき、地元の方に「ありがとう」と言っていただけたときです。また、施工業者さんが「きれいに現場が仕上がった」と満足しておられる様子を見ると、こちらも嬉しくなりますし、しっかり施工していただいてありがたいと思います。

今、不安に思っていること

これから先も仕事と家庭との両立ができるかが不安です。もし災害が起きたときに、家庭に小さい子どもがいる状況で、長野県の土木職員として求められる職務を果たすことができるのか・・・と常々思っています。災害が起きてしまうと、通常業務ではなくなってしまいます。時間外の緊急招集や突然増える災害対応業務に対して、他の職員と同様に業務を遂行することはおそらく難しいと思います。そうなったときに、自分はどこまでできるのか、周囲の理解や協力が得られるのか、そのあたりは心配です。

これからやりたいこと

プライベートでは、家庭第一で家族との時間を充実させたいです。遠出は子どもが小さくて大変なので、おうち時間を楽しみたいです。とりあえず、今年から子どもたちと家庭菜園に挑戦しようと思っています。
仕事では、資格取得に挑戦したいです。育児休業で長期間職場から離れていたぶんを挽回したいです。また、建設業の女性の方達と交流の機会があると嬉しいです。

小池さんに初めてお会いしたのは、弊社が落札した法面工事でした。
真面目で気さくな小池さんに担当していただいたおかげで当社初の法面工事を無事竣工することができ、大変感謝しております。
機会があればまた小池さん担当の工事を受注できたらと思います。

インタビュー担当:株式会社野沢土建 樋口 郁子