大北支部女性部会初のボランティア活動に参加しました。
外来種駆除といっても動植物の知識がない部会員しかいないため昨年度知り合った「高瀬川を愛する会」のご協力を得て高瀬川に生息する希少動植物を守るための作業をしました。

実施概要
日 時: 2023年9月26日(火) 9時30分から11時30分
参加者: 大北支部女性部会員 13名
高瀬川を愛する会 7名
長野県職員 建設女性の会 2名
場所: 北安曇郡松川村 (高瀬川右岸)

駆除したシナダレスズメガヤの山の前で

今回駆除するシナダレスズメガヤとオオキンケイギクを実際に手に取って説明を受けました。

説明中に偶然ミヤマシジミが飛んできて吉富会長の手にとまりました

ミヤマシジミ

なぜ外来種を駆除するのか…

今回のエリアはミヤマシジミという絶滅危惧ⅠB類(雷鳥ランク)の生息地だが、ミヤマシジミの幼虫がエサとしているコマツナギの生育をシナダレスズメガヤ(アフリカ原産)が阻害しているため。

※ミヤマシジミ…
外来生物の侵入や乱獲により激減し、レッドリスト入り。コマツナギのみを食草としている

※コマツナギ…
日当たりの良い原野などに育ち、ミヤマシジミが唯一エサとするマメ科の植物

※シナダレスズメガヤ…
道路法面の緑化や砂防工事に利用され、洪水などの攪乱にも強く全国に生息域を広げている

高瀬川を愛する会の方に確認、おしゃべりなどしながら外来種の駆除

地域によっては準絶滅危惧種のウスバカマキリも出てきてくれました

シナダレスズメガヤの日陰から解放されたコマツナギ

あっという間にシナダレスズメガヤの山。拡散を防ぐため、この場所で焼却処分するそうです


今回の作業はシナダレスズメガヤとオオキンケイギクに的を絞って行ったので素人集団の女性部会でも駆除対象が分かりやすかったという感想が多く聞かれました。また、シナダレスズメガヤが建設業で施工した法面緑化工事等によって日本に侵入し根付いてしまったことが心苦しいとの意見もあり、色々な意味で意義のある活動になったと実感しました。